2016.04.12

ゲーム エロゲー業界の悩みとイラスト会社のチャンスとは

先日、とある美少女ゲームの会社とお打ち合わせをする機会がありました。その際に出てきた美少女ゲーム業界の悩みとイラスト会社のチャンスについて記事を書かせていただいています。

shutterstock_117604597ゲーム業界とエロゲー業界

ソーシャルゲームの普及により今やゲーム業界の市場規模のうち半分以上が、ソーシャルゲームを始めとしたスマホやタブレットを使ったオンラインゲームが最も大きなシェアを占めています。それによって、家庭用ゲーム機を使用したパッケージもののコンシューマーゲームは苦戦を強いられています。そして、さらに苦戦を強いられているのが、美少女ゲームです。2000年代初めは、500億円もの規模があったものの現在では、半分以下にまで縮小しています。

ソーシャルゲーム業界発達による弊害

ソーシャルゲームの爆発的な発展により、増加したのがイラスト制作の案件です。発売していこうなかなか手を加えづらいコンシューマーゲームと違い、ソーシャルゲームはリリースしてからが勝負です。運営でいかにダウンロードしてくれた人を楽しませるかが最も重要です。そのため定期的なイベントなどを催し常に飽きさせないための試行錯誤が必要です。そのうちの一つにイラスト制作があり、規模にもよりますが、一回のイベントでイラストを何枚も追加し続けなければなりません。そのようなタイトルが年間何百タイトルもでていると考えると相当な方なイラストレーターの方がこのような仕事を行ってきたことがわかります。

Fotolia_66417311_Subscription_Monthly_Mその一方で起こってきた問題が、多くのイラストレーターがソーシャルゲームなれしてしまったということです。一口イラストと言ってもテイストには様々なバリエーションがあります。線や配色を簡略化に動かすことを目的としたアニメ塗り、絵画のような重厚感を出すための多数の書き込みと多数の色を使った厚塗りなどがあります。そして美少女ゲームにも業界特有のエロゲ塗りというものがあります。線や色調はアニメ塗りと似ていますが、一部にぼかしといったグラデーションを入れるということを行うことによってイラストとしての深みや局面の柔らかさを出しています。

そのため多くのイラストレーターは、ソーシャルゲームのような塗り方であれば早く仕上げてくれる一方で、エロゲ塗りのようなぼかしを使った技法で早くうまくできる人が少なくなってしまったということです。

Fotolia_61949633_Subscription_Monthly_Mエロゲーイラスト案件増加中

ビ・ハイアでは数々の会社とお打ち合わせをしていく中で様々な案件のご相談が寄せられます。そして今年に入って増えてきた相談がイラスト制作です。そしてその多くが、エロゲーイラストの案件でした。そのような傾向があるため、イラスト制作会社にとっては新たなチャンスとなるのではないでしょうか。

イラスト制作会社の形式

イラスト制作会社にも様々な形式で行っている企業があります。社内にイラストレーターを抱えて行っていたり、ゲーム開発と並行して行っていたり、そして大きなイラスト会社で多いのが、クラウド型です。外部のイラストレーターに登録してもらい、それらの方の中からできそうな人をピックアップし仕事の依頼をするという形式です。

美少女ゲームメーカーから受注するために必要なこと

どのような形式であれ、クライアントが最もきにするのが、納品されるもののクオリティーがしっかりしているかです。加えて、美少女ゲームはパッケージものが基本のため、細部に対するこだわりは相当なものです。そのためイラスト制作会社は、社内にリソースがあるのであればその方のポートフォリオ、クラウド型の会社は、美少女ゲームメーカーが納得するだけの実績とポートフォリオ、そしてその方がしっかりと担当するという確約が必要となってくるでしょう。

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PROFILE

榊原 大貴

榊原大貴

ラクジョブ運営スタッフナンバーワンのラブライバーであり、ラブライバーであり、ラブライバーであり・・・とにかくラブライブ業界の発展・・・じゃなかった、アニメゲームマンガ業界の発展のために熱く生きる。日本大学大学院の理系で修士でありながら器械体操部という理系&体育会系!そしてラブライブ!彼のフォローは細かく丁寧と評判。